フィリピンSS

フィリピンSSツアー概要

2014年11月9日から11月18日までフィリピン大学(University of Phillipine:以下、UP)の学生が横浜国立大学の「グローバルスタディーズ・プログラム」の一環で日本を訪れていた。11月9日から11月14日までの5日間、教育人間科学部人間文化課程の国際社会学スタジオ生を中心として、フィリピンからの7名の学生の受け入れを行った。学校で行うワークショップに留まらず、東京や横浜の観光など空き時間も動き回ってUP生と共に行動をした。ディスカッションでの意見交換や観光をしているときの何気ない会話などからフィリピンと日本の、文化や制度の違い、考え方の違いを発見する毎日はUP生にとっても、私たちにとっても刺激的だった。

フィリピンSS2014 ツアー日程

YNU campus tour

YNU campus tour ということで午前中に大学の中を散歩した。自分の英語にまだ不安を感じる人も多かったが、UP生にYNUについて教えたり逆にUPについて教えてもらう中で自然と打ち解けることが出来た。
お昼はみんなでシェルシュに行ってそれぞれの好きなものを食べた。初めての日本料理も美味しいと言って食べていたので安心した。

Workshop I : School introduction and member introduction

放課後、学校の近くのコミュニティハウスをお借りして、お互いについて紹介しあうワークショップを行った。スライドを用いながら、順番に自己紹介と学校紹介をし合い、それぞれのことを知るきっかけになったと思う。
その後、UP生が8月から勉強しているという文楽を見せてくれた。日本人である私たちも文楽を初めて見た人が大半で、フィリピンの学生に日本文化を教えてもらうという何とも不思議な体験をした。

Workshop II : Introduction to Japanese culture for UP students

ご飯の準備をしている間に、去年に引き続き今年も折り紙や書道の体験をUP生とした。
折り紙では「手裏剣」「セミ」「兜」などの日本の伝統的作品にも数多く挑戦した。英語で折り方を説明しようとすると難しいが、折り紙は「こうやって」「そこを折って」など、見本を見せながら説明できるため、言葉の壁を越えて一緒に楽しむことができた。
一方、書道はUP生にとってはなじみないことのようで、慣れない手つきで、私たちの書いた見本を真似て、丁寧に書いていた。自分の名前や好きな言葉を書きながら、日本語(ひらがな・漢字)に触れられて、UP生はとても楽しそうで満足してくれたようだった。

Welcome party

ワークショップ後は、たくさんのご飯と具を用意しておにぎりパーティーを開催した。これまた日本文化であるおにぎりを、梅干し・鮭・ツナ・おかかなどから自分好みの具をチョイスして作った。みんな好きな具を好きなだけ取ってオリジナルおにぎりを作っていた。大きなおにぎりを作って口いっぱいに頬張るなどUP生の楽しんでいる様子も見られ、このパーティーでUP生との交流を更に深められたように思う。

横浜能楽堂 見学

横浜能楽堂に行き、まず1階席から本舞台を眺め、主に舞台についての説明をしていただいた。その後舞台裏にまわり、役者が登場する鏡の間というところや楽屋の見学をし、最後に展示廊にて流派や歴史に関する説明を受け、お土産を見て見学は終了した。
帰りに、お昼ご飯としてラーメンを食べた。フィリピンにもラーメンはあるがUP生はとても気に入ったようでまた食べたいと言っていた。

Workshop III : Protection of cultural heritage

3限の時間からUP生とスタジオ生で「文化遺産の保護をめぐる日比比較」をテーマにワークショップを行った。まずUP生からフィリピンの文化遺産について、保護されているもの、されていないものなどについてプレゼンがあり、その後グループに分かれて日比それぞれで保存すべき遺産の例を出し合った。まだ英語に不慣れだったが、絵を描いたりしてなんとか自国の遺産、文化を教え合うことができた。

Workshop IV : Compare Japanese and Philippine student movement

5限の時間に図書館のメディアホールで学生運動についてのワークショップを行った。UP生、スタジオ生、ゼミ生、その他学生が参加した。自国の学生運動についてUP、YNUの双方でプレゼンをし合い、最後にグループに分かれて日比の学生運動の違いや学生運動をどう思うかなどについて話し合った。UP生に加え、普段スタジオで議論するメンバー以外の人もたくさんいたため新鮮な話し合いが出来たと思う。

日本文化体験(カラオケ)

ワークショップが終わった後、歩いて和田町まで移動して夜ご飯にかつ丼を食べた。
それからカラオケに行った。去年のSS・SVから、「UP生は歌が上手い」と定評があり、今回も期間中にカラオケに行くことはマストであった。
実際に行って聴いてみると、「歌が上手い」という印象の所以は、歌唱力が高い人が多いことも確かだが、それ以上に歌ってみんなで盛り上がること自体を楽しむのが上手く、だからお互いこんなに楽しく過ごすことが出来るのだろうと思った。

鎌倉 観光

鎌倉ではまず大仏を見に行った。UP生は大仏を見て驚き、写真を撮ったり質問したりと興味津々な様子だった。近くのお土産屋では日本ならではのお土産、お箸や舞妓さんの人形を手に取っていた。その後、海の近くの公園でピクニックをした。レジャーシートを敷いてみんなで輪になり、駅で買ったお弁当を食べた。UP生にとって新鮮な経験だったようで楽しんでいた。

Workshop V : Receiving system of Pilipino nurses and care workers ~Japan-Philippines EPA~

この時間は、私たちYNU側のワークショップ担当がテーマ設定・プレゼンを行い、EPAに基づくフィリピン人看護師・介護福祉士受け入れ問題を題材にディスカッションを行った。EPAとはフィリピンから看護師・介護福祉士という専門職を日本に受け入れるという近年始まった制度である。看護師・介護福祉士不足が叫ばれる日本にとっては心強い政策だが、現状成功実績があまり見られず、課題も多々ある。この制度を今後どう変えるべきか、また関連して、国内で外国人が働くことに関してどう思うか、自分は将来海外で働きたいか、といったテーマで話し合いを行った。

みなとみらい 観光

ワークショップ後、まずは横浜駅近くの回転寿司にお寿司を食べに行った。UP生にとって初めてのお寿司だったようで、慣れないお箸を使ってうまく食べようとしていた。生の魚介類を食べる機会はフィリピンではほとんどないようで、お寿司が流れてくるたびに、「これは何?」と聞かれることが多かった。UP生は初めてのお寿司に果敢に挑戦しながら、おいしいと言って食べていて、私たちは日本の文化「お寿司」を外国の人に紹介する貴重な体験ができ、お互いこの時間をとても楽しむことが出来た。
その後はみなとみらい散策をした。ワールドポーターズでプリクラを撮ったのだが、UP生はプリクラの編集機能に驚き、喜んでいた。ライトアップされたみなとみらいを歩きながら、高いビルやきれいな街並みに感動していた。1日中動いて疲れていたが、お土産を買うため、最後にドンキ・ホーテに向かった。日本のチョコレートが欲しいということで、いろいろな種類のチョコレートを私たちは片言の英語で説明した。先ほどまでの疲れが嘘のようにみんな楽しそうに買い物をしていた。

東京 観光

みんなで電車に乗ってまずスカイツリーを見に行った。展望台に上るには待ち時間が長すぎたため諦め、ソラマチでお昼ご飯を食べた。UP生はたこ焼きなど初めての食べ物に挑戦していた。その後グループに分かれて買い物などをし、歩いて浅草に向かった。建物やお店など様々なものに反応するUP生に日本のことを教えながら楽しく歩くことができた。浅草では雷門や和菓子など初めてのものに興奮し、たくさん質問をしていた。その後再び電車に乗り、渋谷に行った。UP生は高いビルなどに驚き、写真を何枚も撮っていた。

Farewell Party

一緒に過ごせる最後の夜に横浜にあるフィリピン料理のお店でフェアウェルパーティーを開いた。UP生に料理名などを教えてもらいながら、YNU生も初めてのフィリピン料理を楽しんだ。それから約一週間のツアーの中で撮った写真をスライドショーにして流して、みんなで思い出を振り返った。最後にUP生おのおのに修了証が渡され、一人一人からスピーチをしてもらった。UP生それぞれがこのSSを通して得たものがあったようで、私たちも案内・企画を通して少しでもそのサポートが出来たのかなととても嬉しかった。その後はお互いにプレゼントを渡したり、写真を撮ったり、お店の人も巻き込んでカラオケをしたりして、最後の夜を盛大に楽しんだ。
店を出てみんなで駅まで歩き、別れを惜しみながらも、また会おうと言ってお別れをした。