フランスSV

2017年度 フランス・スタディツアー 概要

岡本沙織(教育人間科学部 人間文化課程 3年)
小川莉央(教育人間科学部 人間文化課程 2年)

概要

今年度のフランス・スタディツアーは10月30日から11月13日までの約2週間行われた。学生は6名参加し、ボルドー(一部はペルピニャン)、コルシカ、リヨンを訪れた。なお、渡航にあたり金曜4限に事前学習を行い、フランスの地理などを学んだ。

行程

  • 10月30日 ・ ボルドーに集合(一部はペルピニャン)
  • 10月31日 ・ ワイン博物館見学
    フランスSV2017:ボルドーからコルシカ島(バスティア)へ移動

    ワイン博物館でのワインの試飲

    ・ ボルドー市内散策
  • 11月1日 ・ アルカション湖訪問
  • 11月2日 ・ サン・テミリオン訪問
  • 11月3日 ・ ボルドーからコルシカ島(バスティア)へ移動
    フランスSV2017:バスティアのジェノヴァ風の町並み

    バスティアのジェノヴァ風の町並み

    ・ バスティア市内見学
  • 11月4日 ・ バスティアからポッジョへ移動
  • 11月5日 ・ ポッジョ散策
  • 11月6日 ・ ポッジョおよび近隣の村を散策
  • 11月7日 ・ コルシカ大学訪問
    ・ コルテ散策
  • 11月8日 ・ ポッジョからアジャクシオへ移動
    ・ コルシカ島日本協会「海の中」の方々との交流
  • 11月9日 ・ アジャクシオ旧市街地散策(マルシェ、ナポレオンの生家)
  • 11月10日 ・ アジャクシオからリヨンへ移動
    ・ リヨン第三大学日本語学科の学生との交流とプレゼンテーションの発表(私たちは「日本の大学生の4年間」について、リヨン第三大学の学生は「フランス語の早口言葉」というタイトルで、日本語でプレゼンテーションを行った)
  • 11月11日 ・ リュミエール美術館見学
    ・ リヨンのブション料理を体験
  • 11月12日 ・ レジスタンス博物館見学
  • 11月13日 ・ リヨンにて解散

今年度のスタディ・ツアーではボルドー(ペルピニャン)、バスティア、ポッジョ、アジャクシオ、リヨンの5カ所を回り、非常に多くの建造物を見学することができた。特にボルドー市内やコルテ、サン・テミリオンなどの歴史のある街並みは、街の歴史をそのまま映しているようで印象的だった。また、様々な都市を回ったことで、街ごとの建物の構造の違いを発見することができた。

それぞれの場所での滞在時間は2日から4日程度と、あまり長くはなかったが、コルシカ日本協会での交流やリヨン第三大学での活動を通して、フランスの文化や人々の暮らしぶりをかなり身近に感じることができた。また逆に、フランス人が日本に抱いている印象が、実際の私たちの暮らしとは大きく異なっていることに気づいた。その中でも一番驚いたのは、日本人はみな仏教や神道を熱心に信じているという印象を持っていたことだ。実際、現代の日本人は宗教を熱心に信じる人がそれほど多くないということを伝えると、とても驚いていた。しかし、日本は異なる宗教が存在することに寛容な国であること、日本人は仏教や神道を信じていなくても神社や仏閣を日本の伝統として大切にしていることを伝えると、納得している様子だった。この議論を通して、宗教に寛容な日本の価値観が独特のものであるということを実感した。このように、様々な場所を訪問するだけでなく、現地の人々との交流も行ったことで異なる文化を理解するきっかけになり、貴重な経験であった。